012 足ってとっても不安定

子どもがしっかり立てる『足』について考えています。

そもそも足の構造っていうのはとっても不安定にできていて、すごーく簡略化するとこんな感じ。・・・って、工作してみました。注目したのは距骨(キョコツ、talus)。

キョコツがボール、缶が足、箱が下腿(膝から足首までのところ)。で、白いテープが筋肉。

筋肉も骨も本当はもっといっぱいで足を構成しているのだけど、あくまでキョコツに注目すると、こんなかんじ。

[wpvideo NdhbuMV6] キョコツ、なんでこんな不安定なことになってるんだよ!と20年ほど前に教科書を初めて開いたわたしは思いました。でも、不安定だからこそいろんな地面と付き合える足なんだ、と、15年ほど前に理学療法士になるための学校の門をくぐったわたしは思いました。

人間が自分の意思で操れるのは筋肉だけなんです。だから身体の成長とともに、きちんと筋肉を使ってあげなきゃいけない。いろんな方向に筋肉がついているから、いろんな動作をしないとならない。それから筋肉にかかる負担を大きくしていってあげないと、成長する身体を支える力がついていかない。

たくさんの方向に動かす能力、身体と運動の発達に合わせた大きな力。

足は末端だからね。末端を動かすにはもっともっと自由自在に動く根本も必要だよね。身体は全部繋がっている。

 

 

<ジュニアスポーツシューフィッターの資格講座で、講師をしています。きちんと構造や力から、子どもの足と運動をお伝えしていきたい。できればもっと、お父さんお母さんたちに。>