息子の誕生日に寄せて

自分の母親はすごいと思う

彼女の子どもとして生まれて本当によかったと思う

それでどこがすごいとか思うかというと、それは自分たち子どもに対して彼女が提供してきた時間と労力に対して思うわけで、

つまりあまり使いたくない言葉だけどどれくらい自分を犠牲にしたのかという、その点に尽きる

その点に一番感謝しているし、感謝してもしきれない

人間性とかそういうものは、人によって個性があって

子育てが好きかどうかも人によって違いがあって

やりかたや考え方も違うし

環境や、文化や、与えられた経済力もとにかく違うけれど

人間に平等に与えられた24時間や365日をどう使うかは、少し違った見方ができると思う

大人になって時間の貴重さがわかってきて、そういうことが理解できるようになってきた

金を使うことでも、言葉を与えることでもなくて、ただいつでも子どものために時間を空けておくことがどれだけ難しいか

そういうのは、子どももいつか必ずわかる

本当に有限なものは時間だけだって、気づく日が来るから

100回の旅行よりも100個のプレゼントよりも、

100回の要求を聞いてあげる(叶えるかは別として)時間を持てるか

そういうことで人は育つんだと思う

まあ、素晴らしい母親に育てられても、40を前にこんなことしか気づけないんだけど