012シリーズで伝えたいこと

0歳

1歳

2歳

この三年間は、楽しい。

この世に産み出されて、最初の1000日。

この世の光や色や音や振動や、さまざまな周波数が、子どもたちを取り巻く。

内から湧き上がる泉と、外から届く波が、止まることなく彼らを成長させていく。

できればそんな自然の流れを、やさしく見守りたい。何万日も生きてきた大人として、彼らの生きる力を妨げないようにしたい。

東京は狭く、日本という社会は軋んでいるように感じる。もちろん子どもたちは環境に適応していくから、そこで育つことが悪いわけではない。

けれど、大人の気持ちが狭く軋んでいることはないだろうか。

次世代は宝だ。

経済のためでも種の保存のためでもなく、彼らには未来があるからそれだけで宝だ。

子どもたちの持つ力を、邪魔せずのびのびと発揮させられる大人でいたい。

子育てをしていると、親としての自分はこれでいいのか、このあと目の前の子がどうやって育っていくのか、不安になる。

なぜだろう?と思う。

ひとつ、未知である、ということがあるかもしれない、と思った。

わたしは身体の動きを分析するのが仕事だ。

だから、刻一刻と変化していく子どもの身体の様子を、それから、発達過程の面白さを、伝えられたらいいと思う。

正しさではない。

正解はない。

皆違って当然なのだ。

遺伝子が同じ双子でも、成長は違う。

目の前の様子をそのまま受け止めて、変わっていく毎日を、大人が余裕を持って楽しめたら、素晴らしいのではないかと思う。