012 ひとつの姿勢を比べてみよう<すわる>

座る、の定義って難しいんです。だってずいぶん早くから「無理矢理座らせる」ことができるから。

でも、発達や身体の動きのことを考えると、いくつかの段階に分けることができて、基本的には『一人で座って転ばない』が完成形。

ものの本(やネット)には、6ヶ月くらいで座れますって書いてあるけど、それ嘘です。6ヶ月くらいで無理矢理座らせることはできます、が正しい。

さて比べて見ましょうか。まずは無理矢理座らせた図。

[wpvideo mLSNdNtW]

このくらいから、バンボなど使って座れますが、身体には良くないです。まだ股関節も背中も座るために出来上がってない。でもちょうど離乳食開始くらいなんですよね。だからまあ、ごはんのときに少しの時間身体を起こす必要がある、という感じでしょうか。

つぎに、「ひとりで座れる、でもうしろへの動揺で転ぶ」段階です。ここで大切なのは、床のうつ伏せや仰向け状態から、誰の力も借りずに、ひとりで座ること。こういう時に転ぶ、という例もあわせてどうぞ。

[wpvideo P713sCuC]

[wpvideo GIx26civ]

どうでしょうか。最初の無理矢理の座り方と、腰回りのしっかり感が全然違うでしょう。

そして最後。これが「ひとりで座れる」の完成系です。前から後ろまで、どこに視線をやっても転ばずに座っていられる。ここまでくれば「座れる」です。

[wpvideo eh0skqNl]

「座れる」までには、足や、手や、腰や、たくさんの場所の運動経験が大切になります。無理矢理座るのを続けていると、そこらへんあんまり育ちません。背中ちゃっきり座れるようになるには、自分で座れるようになるまでの「仰向け・うつぶせで自分で運動」がどうしても大切。

でもね、一回座って3次元の楽しさを知ってしまったら「座らせて―!!」ってなるのが子ども。親も、座ってくれたら便利だしねえ。。

なにをとるか。問われますね。

ということで、すわりの比較でした。

<動画の使用や転載はお断りします!>